2010年11月10日 10:08
ざくろの実。
先日、ざくろの実を見ました。 まあ~~めずらしい事。
まだざくろの木なんて あるんだ???? 率直な感想。
このざくろの実には、子供の頃のチョッピリ懐かしい、思い出があるんです。
夜寝る前に必ず、両親のどちらかが、おとぎ話をしてくれました。
でも、母はほとんど童話を読む方だったかな? 父は話の方で、十八番は、ジャンバルジャン・マッチ売りの少女等々・・・・
そんなある日何かの折に、このざくろの実には、悲しい話があるんだよ。。。。 って ざくろの実の話。
妹と二人 待ちきれず どんな?どんな? 早く話してと・・・・ せがみました。
すると父は、いつもお前達が遊んでいるあの境内の、鬼子母神様は子供を守ってくれる神様として
皆に崇められているのには、それなりの理由がある。 と
それは鬼子母神が、自分の子供を育てる為に、人間の子供もを、さらってしまったんです。
それも毎日、毎日 一日も欠かさず・・・・ 当然さらわれた子供の親達は、狂ったように泣き叫びながら、自分の子供の行方を捜しまわりました。 それでもそ知らぬ顔で、鬼子母神は子供をさらい続けました。 そこで、怒ったお釈迦様はある日突然、鬼子母神の子供をかくして しまいました。
子供を隠された鬼子母神は、人間の親達のように、泣狂い探しまわる。。。。
その様子を見たお釈迦様は 諭しました。
お前が子供を取られた悲しみも、人間たちも同じ事! このざくろの実は、人間の肉と
似ている味がするから、これを食べなさい! と 言って、鬼子母神にざくろの実を渡しました。
それからと言うもの、子供がいなくなる事もなく。。。。 鬼子母神も改心して、今迄のお詫びに
子供を守りましょう。。。。 と 言ったのです。
だから今だに、鬼子母神様は、子供の守り神としての、言い伝えがあるのです。
そして絵馬は、ざくろの実が画かれています。
ざくろの実を見た時、こんな話をしてくれた父を久々思い出し、わずかな空間に
私なりの置き床を作り・・・・ 実を置いて。。。。
小さい秋を堪能しました。。。。